資産形成

【比較】SBI証券と楽天証券はどちらがよい?その特徴は?

店舗型の証券会社に比べ、その手軽さや手数料の安さなどから人気のネット証券。
とくに人気の高いのがSBI証券と楽天証券です。

口座数No.1を誇っていたSBI証券を楽天証券が猛追する形で追い上げ、どちらの証券会社も口座数は600万を超えています。(2021年6月時点)
楽天証券600万口座達成
出典:楽天

これから証券口座の開設を検討されている方に、どちらの証券会社を選ぶべきか。
また、どちらか一方の証券口座をお持ちの方向けに、ライバル社の特徴は何なのか。
本記事では、その辺りを見ていきたいと思います。

ぜひ参考にしてください。

SBI証券と楽天証券の比較

結論:どちらも良いので両方作る

何を重要視するか、どういったものに投資するかで決めることをお勧めします。
というのも、この二社は手数料や商品ラインナップという面では甲乙つけ難いからです。

ちなみに私はどちらの証券口座も利用しています。
証券口座は1つだけというルールはありませんので、両方作ってしまうのもありです。

そのうえで用途に応じて使い分けていくのが良いと思います。

ただし、NISA口座は一人ひとつしか作れませんので、慎重に選びましょう。
(それでも後から変更はできますよ。)

では、それぞれの証券会社の強みや特徴を見ていきたいと思います。

SBI証券の強みと特徴

三井住友カードで積立できる

これは2021年6月からの新サービスです。
人気の三井住友カードで決済が可能で、0.5%分のVポイントも溜まります。
特定口座はもちろん、NISA、積立NISAにも対応しています。

これまではカード決済による積立は楽天証券の強みでしたが、その牙城を崩すべく始まったサービスと言っても過言ではありません。
多くのSBI証券ユーザーが待っていたサービスでしょう。

IPOに強い

SBI証券は他社と比較し、IPO取扱数が多いです。
数が多いので当選する確率があがります。

また、抽選に外れた場合でもIPOチャレンジポイントが貯まっていき、次回の抽選の当選確率が上がる仕組みとなっています。

複数の証券口座からIPOを申し込めば、さらに当選確率は上がります。

外国株に強い

米国をはじめ、中国、ベトナムなど多くの国の株式を購入することが可能です。
またその取扱い銘柄数も非常に多いです。
米国株以外にも幅広く海外へ投資したい方はSBI証券がおすすめです。

米ドルの為替スプレッドが安い

為替スプレッドとは為替取引の手数料のようなものです。

米国株を購入する場合、まず米ドルを準備する必要がありますよね。
米ドルを買うには、その時の為替レートで米ドルを買うのですが、その際、レートに上乗せされるのがスプレッドです。

そのスプレッドが4銭と非常に安いんです。

例えば、レートが1ドル100円の場合、実際に1ドル買うためには100円4銭が必要になります。

正確に言うと、このサービスは住信SBIネット銀行のものになります。
住信SBIネット銀行ではとても安く米ドルを買えるんです。

あとはそのドルをSBI証券に入金すればよいのです。
もちろん入金手数料などはかかりません。
SBI証券と住信SBIネット銀行の親和性はとても高いので、合わせて口座開設することをお勧めします。

ちなみに、楽天証券やSBI証券(※)の米ドルスプレッドは25銭です。
4銭と25銭、その差は小さく思えますが、取引額が増えるつれ大きな差となりますので馬鹿にできません。
※SBI証券の口座内でドルを買うことが可能です。その場合、25銭のスプレッドが発生します。

ジュニアNISAで米国株が買える

ジュニアNISAを使ってGAFAMなどの個別株や、SPY、VOOなどのETFを買いたい方はSBI証券を選んでください。
楽天証券では購入できません。

米国株・ETFの定期買付が可能

定期的に特定の米国株や米国ETFを購入するよう設定が可能です。
あらかじめ指定した株数や金額を自動で買付します。
金額指定の場合は、その金額で購入可能な株数を計算して注文します。
いずれの指定でも、注文金額は成行になります。

この機能はNISAやジュニアNISAにも対応しています。

感情を排除した”ほったらかし投資”が可能になりますね。

楽天証券の強みと特徴

楽天経済圏

楽天証券も楽天経済圏の一部です。
楽天カードでの積立は毎月50,000円まで行うことが可能です。
もちろん1%分の楽天ポイントが付与されます。
これって、すでに1%の利回りがあると考えることもできます。
投資の世界で1%の差は非常に大きいですよね。

また、「ハッピープログラム」というポイントプログラムにエントリーすることで、資産残高や取引(楽天銀行での取引含む)に応じたポイントも貰えます。

反対に楽天ポイントを投資に利用することも可能ですよ。
さらにさらに、楽天証券で500円以上の投資をおこない、そのうち1円でもポイントを利用すればSPUの対象となり、楽天市場でのお買い物がポイント+1​倍になります。

楽天銀行優遇金利

SBI証券&住信SBIネット銀行と同様、楽天証券は楽天銀行との親和性が高いです。

楽天銀行に口座を開設し、「マネーブリッジ」というサービスを申し込むことで、楽天銀行の普通口座金利が年0.1%に上がります。(通常は0.02%)

メガバンクの普通預金金利が0.001%ですから、その100倍…!!

使いやすいツールやアプリ

楽天証券のツールやアプリは、その他証券と比較して圧倒的に使いやすいです。

例えばスマホアプリ。
1つのアプリで日本株の取引も、米国株の取引もできます。
当然のように思われるかもしれませんが、SBI証券では日本株と米国株のアプリは別です。

画面の資産一覧なども投資信託、個別株、日本株、米国株、すべてが把握しやすいよう設計されています。

日々様々なサービスが拡充されていく中で、継ぎはぎのようにならず、一貫性をもったサービスが提供できていることはすごいことだと思います。

最近では、米国株の逆指値注文や外貨決済の自動スイープなど、新しい機能もリリースされています。

まとめ

提携銀行の口座開設はセット

SBI証券なら住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行、これらの口座開設は必須です。
資金の自動移動など便利な機能が利用できます。
SBIならドルが安く買える、楽天は金利が高くなるなどの特徴があります。

外国株式はSBI証券

近年、米国株式がブームです。
堅調なS&P500やTESLAやZOOMなどのグロース株、米国ETFなどが取り沙汰されています。

ただ、そういった一般的な銘柄は楽天証券でも取り扱いがあります
楽天経済圏の方はご安心ください。(笑)

新興国の個別株がやりたい人、ジュニアNISAで米国株が買いたい人はSBI証券を選ぶ必要があります。

米国株を買う予定がない方も、ジュニアNISAを開設するならSBI証券を
お勧めいたします。それは考え方が変わるかも知れないから。
選択肢は多いほうがいいと思うのです。

楽天経済圏の住民はもちろん楽天証券

楽天経済圏で生活をされていて、前述のようなマイナーな外国株に投資をしない方は楽天証券をお勧めします。
また、ツールやアプリが比較的親切に設計されているので、初心者の方へもお勧めです。

ただし、ポイントプログラムは若干わかりにくいところもあると感じます。
(そもそもポイント制度が複雑なのは、楽天そのものに言えることですよね…。)

両方持っていても損はない

私自身は両方の口座を持っています。

楽天証券では楽天カードで投資信託を積立購入するなど、インデックス投資を中心に資産形成を頑張っています。
一方、SBI証券では「趣味の投資」と称し、米国の個別株を買っています。

楽天経済圏でコツコツ資産形成をしながらポイントを貰い、米国株を買う際にはSBI証券&住信SBIネット銀行の恩恵を享受しています。
※一部、楽天証券でも米国ETFは買っています。

そして子供のジュニアNISAを楽天証券で開設してしまったことは後悔しています。
(米国ETFが買えないからです。涙)

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